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グローバル企業として大切なこと

2017.12.25 カテゴリ: グローバルビジネス, 企業経営での留意点

 最近私の元で起こったことです。守秘義務もあると思うのであまり詳しいことはお話ししませんが、ある顧問をお断りした企業の話です。米国に上場している企業の日本法人の顧問をしてほしいとの依頼で、紹介してくださったのはシリコンバレーのわりと著名な起業家の方なのでお引き受けするつもりでした。相手方の国際財務担当の副社長が窓口となったのですが、最初から違和感を感じていました。まず、米国出張中に電話(スカイプ)会議を急いで行いたいとメールが来たので了解の返信をしたのですが、返事がきません。そして突然翌日指定時間を言ってきたのですが、ほぼ米国の顧客のオフィスに日中は滞在しているため、先方の営業時間と合う米国の朝6時に設定しました。しかし、該当日早めに目覚めて待っていたのですが、待てども暮らせど参加者はいません。30分PCの前で待っていたのですが来ないので、メールを送っておきました。後ほど返信が秘書から来て「申し訳ない。緊急で重要な会議が入ったのでキャンセルせざるを得なかった」と来ました。翌日、本人とスカイプ会議をしましたが、本人からは一切謝罪の言葉はありませんでした。また会議の議事録をまとめ、間違えがないか確認のメイルをほしいとの旨メールしましたが返信はありませんでした。

 その後、先方からの強い希望で日本に帰国した最初の月曜日に日本法人と会議をしてほしいということで向かいました。これも土曜日の夜に帰国したばかり、かつ他の仕事も溜まっていたのでタフな会議などは気が進まなかったのですが、たってのご希望なので伺いました。その際日本法人の方々は本社に対する不信感は強く仕事の難しさを感じました。先方から急いでほしいいと依頼されていたので会議の議事録をまとめ、本社側で意思決定して欲しい条項をまとめ送付しました。私は本社側で意思決定してもらえないと動けない部分多いうえ、先方が急いでいるということなので至急返信がほしい旨送ったのですが、督促するも何の返信もなく数日が経過しました。日本側の不信感の原因も突き詰めると「本社の意向は強引に押してくるのだが日本の事情は聞く耳持たない」ことで会議のドタキャンやメイルの返信がないことなどは日常茶飯事だとのことでした。こういったことなのでこのお仕事については辞退させていただくことにしました。

 本当のグローバル企業は別に世界中でビジネスをやっているからグローバル企業なわけではありません。よく欧米系の企業では本社の財務部門が予算決定など大きな権限を持っていることがあります。これ自体大きく広がった組織を運営していく中で否定するつもりはありません。ただし、本社財務部門の管理職やスタッフなどが確かにポジション的には上かもしれませんが、自分は偉い人間だと勘違いしているケースが多々あります。その表れとしてローカルビジネスにはとにかく返信や行動を早く求める割には自分たちは行動が遅く、返信などもろくにしないか非常に遅かったりします。私はGEで米国本社勤務の経験がありますが、本当のグロバール企業は確かにローカルビジネスに対し時には厳しいリストラなどタフな要求はしてきますが、とにかくローカルの人々の話は聞き理解しようとはします。また、本社スタッフは各国の現場で実際ビジネスをやっている方々がこのグローバルビジネスを支えているのだということを徹底的にたたきこまれます。簡単に言うと本社は大きな権限は持っているのですがやたらと振りかざさず、ローカルのビジネスの現場で働く人々に敬意を持って丁寧に接しているということです。

 日本企業の場合、逆に本社の権限が弱すぎて別にローカルビジネスを尊重しているわけでもないのに放置という逆のケースも多いので何とも言えませんが、ローカルのビジネスの現場で働く人たちに無関心ということで敬意を払っていないということでは一緒です。お題目ではな全世界で働く従業員に敬意をもって接するというのはグローバル企業の本社では必須の要件だと思った一件でした。

 

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