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美しい数字と醜い数字

2018.10.22 カテゴリ: 企業経営での留意点, 経営理念

 

 

3.醜い数値にならないためには

 

 スルガ銀行の数値の改ざんによる不正融資といい、KYBの数値偽装による耐震性能の問題と言い日本企業の不祥事が連続しています。こういった問題が起こると、その企業の文化や風通しの他に「過度な数値による管理」などと数値管理が悪者にされることがあります。そこでは、一つとして数値管理はその企業の目的を達成するための手段であって、数値自体がその企業の目的でないということが見逃されています。いわゆる手段が目的化するということに一つの問題点があります。そして第二に数値が美しい数値でない、醜い数値であることがあります。美しい数値、醜い数値とは何でしょうか?

 

 

2.美しい数値、醜い数値とは

 

 美しい数値とはその企業の理念、目的に合致した目標に整合性をもっている数値ということでしょう。逆に言えば醜い数値とはその企業の理念や目的などと全く関係ない、関係があっても整合性が取れないものがあたると思います。あと、本来はその数値に理念や目的があっても忘れ去られており数値が醜くなってしまったというパターンです。
 前者はスルガ銀行の例でただ単に業績をよくするという意図で前年比XX%や一人XX億円の融資などという数値が作成されておりそれで従業員のノルマが厳しく管理されていました。その数値にはスルガ銀行の理念である「本当にお客さまのお役に立てる存在=コンシェルジュ」という想いは全く込められていません。
 KYBの場合は、検査数値は「お客様の命と安全を守る」といった理念に裏打ちされていたもともとは美しい数値であったと思いますが、運用においては全く忘れ去られており結果として醜い数値になったのだと思われます。

 

 

1.醜い数値が企業の不正を生み出す

 

 企業活動の現場においては数値目標は必達でありそこを厳しく見ていくこと自体(パワハラまがいは問題ですが)は必要です。しかし、数値目標を達成するにあたってその数値のもとにある本当の企業の目的・理念を忘れないようにチームで再確認する必要があります。その数値のもととなる本当の企業の目的・理念が忘れられていなければギリギリの場面で正しい判断をすることができます。
 KYBの場合も、納期が迫っている、やり直しにも手間とコストがかかる・・など検査数値の基準以下であれば大変だったと思います。しかし、「お客様の命と安全を守る」数値だということが浸透していればこのような不正は起こらなかったはずです。
 数値管理、企業経営において必要だと思うのですが、醜い数値で管理をすると短期的には成果が出ても中長期的には必ず手痛いしっぺ返しをやられます。数値で管理する側、される側ともにそこに含まれた意味というものをよく考えて行動する必要があると今回の事件で改めて思いました。

 

 

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