中堅企業で子会社管理が機能している会社はあまりありません。加えて海外子会社などは下手をすると野放し状態になっている場合も珍しくありません。しかし、人員、スキルがあまり豊富でない中堅企業にとって子会社管理、特に海外子会社の管理は頭の痛い問題です。
当社はこの人的資源が限られている中堅企業に効率的な子会社管理手法を提案しております。特に海外子会社管理においては内部監査によってかなり問題を事前に察知し傷の小さいうちに処理することが可能です。
当社では中堅企業のグループ会社経営で連結会計報告、海外子会社も含めたグループ管理をグループ経営に精通した専門家が支援します。
例えば以下のようなケースでお役に立てます。
- 高価な連結システムは導入するほどの規模はないが連結会計報告、経営管理は何とかしなくてはいけないと思っている
- 海外子会社の経営管理をしたいがどうしたらよいかわからない
当社のグループ会社経営コンサルティングの特徴
海外グループ管理基本プロセス(中堅、ベンチャー企業向け)
海外子会社管理のためにはグループ管理方針とその説明・導入、そしてより実務的なレベルのマニュアルであるグループマネージメントブックの策定が必要です。こういったプロセスを支援していきます。ただし、会社の規模等を勘案して身の丈に合った管理を目指します。
1.グループ管理方針の策定
もうすでに策定済であれば不要なプロセスです。しかし、詳細に記されているケースもありますが海外には適用できない、逆に抽象的すぎて理解しにくい、網羅していない分野があるなどいろいろな問題を含んでいることは多いと思われます。
単なるひな形を渡す、テンプレートを埋めてもらうといった形ではなく、重要なポイントに絞って本当のその企業のグループの理念に沿った方針を創り上げていくことをゴールとしています。
グループ管理方針の例としては以下のような項目が挙げられるでしょう。
- 人事方針
- レポーティング(定期、不定期、内部通報)方針
- 業績管理方針
- 内部統制方針
- 財務方針
- 会計税務方針
- IT方針
- 販売、調達方針
- BCP対応方針
- 本部支援体制方針
2.説明・導入
単にグループ会社管理方針を文書にして子会社に配っても、それが浸透することは通常ありません。実際に説明やトレーニングなど丁寧なプロセスを経て初めて導入が進みます。こういったトレーニングプログラムの策定・実行も支援いたします。
3.グループマネージメントブックの策定
最終的には管理方針を簡易なマニュアルのレベルぐらいまで具体化していきます。こういったレベルまで行きつくと海外でM&Aを行った場合PMI(買収後統合)も非常に早く円滑に進みやすいです。本格的なグローバル企業への体制がかなり整ったことになります。
海外内部統制支援の特徴
- 単なるアウトソースではなく育成プログラム
- 国際業務で活躍できる幹部候補の育成
- 海外現地法人を統治できる力を育成
主として内部監査プロググラムの開発およびスタッフの育成が中心です。内部監査部門は日本企業においてはあまり重視されておらず、役職定年のベテランの受け皿であったり、ある程度力を入れていても、単にCPA(公認会計士)やCIA(公認内部監査人)などの専門家を配置しておけばよいと考えていたりする企業は多いようです。
ところが欧米系のグローバル企業においてはグローバルに活躍する幹部候補生の登竜門をとして内部監査部門を位置付けている企業が多く、こういった部門を経ることにより海外現地法人を統治できるような幹部社員を育成しています。
強い内部統制機能を創り上げながら、グローバルに活躍する幹部社員を生み出すような内部監査部門の構築を目指します。