当社のM&A業務の特徴はPMIとPMIを考えたM&Aプロセスの設計です。M&Aというと価格交渉ばかりに目が行き、いい会社を安く買ってくることが成功だと思っている方が多いです。
しかし、「いい会社」と思っても間違った統合を行うと劣化して宝石もあっという間にただの石になってしまいます。実はM&Aの真の成功はいかに無駄なリスクを負わずに買収し、買収した会社を自社に巧みに統合し、より一層成長を成し遂げるかです。
会計事務所や弁護士事務所は現状のリスクは示してくれますが将来のビジネスリスクは明示してくれません。M&A仲介会社は買収が成立してフィーが発生するため、成立のみに注力する存在です。そして、買収後、面倒見てくれる外部の専門家はほとんどいません。
当社は世界で最も買収を成功させてきた企業の代表でもあるGE(General Electric)の買収手法を取り入れ、デューデリ、交渉、PMI(買収後統合)、場合によっては買収断念も含めた真の成功するM&Aを支援していきます。
例えば以下のようなケースでお役に立てます。
- M&Aを始めたばかりの企業―今後の成長戦略としてM&Aを取り入れていきたいが不慣れで不安だ
- M&Aで何度か痛い目にあっている企業 -何度かM&Aで失敗しているがその原因がわからない
当社のサービスの特徴
以下のような買収プロセス全般にわたって統合的なサービスをご提供します。特に投資判断ステージでのPMI計画策定をにらんだ統合デューデリジェンス業務(後述)に強みがあります。
買収戦略の立案ステージ
- 買収戦略の妥当性の第三者的評価
- 交渉戦略・買収スキーム立案サポート
投資判断ステージ ― 統合デューデリジェンス業務
- デューデリジェンス業務
- バリュエーション(価格算定)および交渉サポート
- PMI(買収後統合)計画策定
PMIステージ
- 統合計画実行(PMO=プロジェクトマネジメントオフィス運営支援)
- PPA(取得原価配分業務)
- 買収後交渉サポート
統合DD業務とは
本来、デューデリジェンスには財務DD、法務DD、ビジネスDDがあり、関係は一般的には上図のようになります。本来のDDの手続きにおいては3つのDD(財務・法務・ビジネス)は統合的に行われます。
統合DDを行うことによりいわゆる高値掴みを防ぐとともにPMI計画につなげることができます。
ありがちなのはほぼ売り手の価値を極めて形式的な財務・法務DDのみ、まったくやらずに売値をそのまま受け入れてしまうケース、または買収を焦り、きちんとしたビジネスDDを行わずに過大なシナジーを見込んでしまう下図のようなケースが見られます。
これがいわゆる高値掴みになるケースです。
ビジネスDDプラットフォーム
ビジネスDDにおいては当社の3つのビジネスDDプラットフォーム(参考)によりPMI計画につなげていくことが可能です。
価値構造プラットフォーム(Value Structure Platform)
- マクロ経済分析
- 市場分析
- 競合分析
- バリューチェーン分析
- オペレーション分析
財務構造プラットフォーム(Finance Structure Platform)
- 3x4分析
- 収益基盤分析
- コスト構造分析
- 資産効率分析
シナジー抽出プラットフォーム(Synergy Extraction Platform)
- 中短期抽出
- シナジーマトリックス
- 逆シナジー分析
PMIステージ支援
PMIステージにおいてはインテグレーション実行とガバンナンス体制の構築を支援して円滑な統合をサポートします。
インテグレーション実行サポート
- インテグレーションチーム組成アドバイス(含むPMO)
- インテグレーションのための収益ドライバーとコストドライバーの設定
- バリューチェーン統合の検討
ガバナンス体制の構築
- 責任権限の明確化、決裁体制
- 業績評価基準
- 財務レポーティング体制
- 事業再編