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大学新入学生に向けて

2018.04.02 カテゴリ: 働き方・仕事術勉強術・仕事術・心がけ

 私事ではありますが私の長女が今年私立大学の理系学部に入学します。やはり大学というのは社会に出るにあたっての一つの重要なステップの一つであり、かなり高校までの学業とはがらりと変わると思っています。自分の大学時代の反省も込めて娘に伝えようと思っていることをまとめてみました。大学新入生などのご参考になれば幸いです。

 まず大学時代を通じて考えてほしいことは「自分がこれから一生かけてやっていきたいことは何か」ということです。恥ずかしながら自分はそのようなことをきちんと考え始めたのは30台後半でした。人生やりたいことをやるのに遅すぎるということはないと思っていますが、一生は長いようで短いですから早いに越したことはありません。大学時代はじっくり「自分探し」してもよいと思います。

 大学ですから勉強はしてほしいと思います。しかし、「戦略的に」してほしいと思います。ひたすら真面目に授業に出て、教授の言ったことを丁寧にノートするような「受け身」の勉強は最低限でいいと思います。むしろ自分がやりたいテーマを見つけて頭に汗をかいて考えてほしいです。教授の話はきっかけやヒントとしては重要ですがそこから自分で掘り下げ場合によっては仮説を立てて検証してみる、そういった積極的な勉強をしてほしいです。当然そんなことをすべての教科でできませんから「戦略的に」流す科目、徹底的にやる科目など優先順位をつけてよいと思います。良い成績をとりたいとしても単に真面目にやるだけではなく、最小の努力で最大の効果を上げるよう考えてほしいです。昔はこのような方法は「要領がいいだけの奴」といわれましたが、今後は言われたことをまじめにやるだけの人はAIにとって代わられます。

 人間関係ですが、良い師と信頼できるパートナーとは出会ってほしいと思います。学問の世界で大学教授までなるというのは多少例外はあるものの一流の方々と言えると思います。そういった方々と交わるというのはやはり人生にとって良い刺激・学習になります。「パートナ」ーは「友人」という表現でもよいのですが、単なる遊び仲間ではなく苦楽を共にしてともに磨きあうような人々という意味で「パートナー」と表現しました。自分一人では社会の荒波はわたっていけません。しかも大学時代のパートナーは社会に出てからのものと違い、利害関係での結びつきではありません。こういった意味でも非常に重要なわけです。

 最後に将来ですが、親なのでせっかくの理系なので卒業後は海外の大学院で学び一流の研究をしてほしいですが、最終的には本人がやりたいことをやればいいと思っています。別にもう一流企業を目指す時代でもないと思います。理系の授業料なので高額ですが私的にはサンクコスト(埋没原価)だと思っており元を取ってほしいなどとは思っていません。極端な話、将来目指すものが真剣に考えた上ならば劇団員、お笑い芸人、飲食店経営などリスクが高くほとんど大学の勉強と関係ない分野でもかまいません。ただし、リスクはきちんと認識して、たとえうまくいかなくても自分できちんと責任をもって対処できるということが前提です。

 大学に通えるというのは人生において素晴らしいチャンスを与えてもらっていることです。このチャンスを無駄にすることなく有意義に過ごしてほしいと思います。自分はチャンスを無駄にしたのでその反省も込めてです。

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