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中学受験で絶対気を付けなければいけないこと

2019.07.08 カテゴリ: 社会問題

1.ボーイスカウト活動と中学受験

週末、私はボランティアでボーイスカウトの指導者をしており私の担当は小学校3年~5年のカブスカウトです。ただ、ここ数年中学受験で早くから活動を休止または止めてしまう子を見かけるようになってきました。ちなみにボーイスカウト活動とは「野外で、子どもたちの自発性を大切に、グループでの活動を通じて、それぞれの自主性、協調性、社会性、たくましさやリーダーシップなどを育んでいく」(日本ボーイスカウト連盟HPより)ものです。

 ボーイスカウト活動が習い事と違うのは何か特定のスキルを身に着けるのではなく、野外を中心とした活動で協調性、リーダーシップなどのソフトスキルを自主的に身につける活動だと思っています。今、IT化によってかえってソフトスキルの大切さが見直されているのでそういった意味では小さい多感な頃にこういった体験をすることは将来の良いきっかけになると思っています。

 当然小学生といってもある程度の勉強は大切だとは思うのですが、最近は塾の戦略なのか3年ごろから中学受験の準備をする子供が多くなってきました。4年間も受験勉強をするってこれはさすがいかがなものかと思ってしまいます。

2.なぜ中学受験が必要か

ただ、そういう私も子供は2人とも公立中学にはいかせず、一人は小学校から国立、もう一人は中学校から私立の学校に通わせました。やはり公立の大きな問題点はいじめと先生の質でしょう。新聞テレビなどで放送される公立校の事なかれ主義と教育委員会も一緒になった隠ぺい体質を見るとがっかりします。加えて自分も娘が公立小学校に通っている際に感じましたが、モンスターペアレンツに対しても弱腰でした。その点国立や私立の学校だと理不尽な要求に対しては毅然と接します。「嫌ならどうぞやめていただいて結構です」という切り札があるせいからかもしれません。

 あと、そもそも先生の質が公立は心配というのがありました。熱意のある良い先生も当然いらっしゃるのですが先生の質にバラツキがある気がします。先生の質というのでわかりやすいのが点数化しやすい英語の例でしょう。文科省の2017年の調査で英語教員で英検準1級合格中学33.6% 高校65.4%というデータが発表されています。そして京都府(京都市除く)で英検準一級取得していない教師73人にTOEIC受験をさせたところ500点未満が14人いたという衝撃的データがありました。少し英語ができる中学生とあまり学力が変わらないかそれ以下の先生がゴロゴロいるということです。ある程度現状の公立中学のことを考えると中学受験は都内近郊ではやむをえないところだとは思われます。

3.中学校受験のメリットとデメリット

中学受験、子供の中には習い事感覚で楽しくいく子もいます。私はどちらかというとそのタイプでした。小学校の同級生で同じ塾に通っている仲間がいましたし、いろいろパズルのような問題を考えたり、いろいろ新しい知識が入ってくるのは楽しかったです。通い始めたのは5年生でしたが、本格的に始めたのは6年生からでした。

 自分自身の中学受験体験(御三家と呼ばれる都内私立中学に合格)と娘の中学受験体験(エスカレータ式の大学付属校)を振り返ってみると小さいころから勉強する習慣がつくことはよかったと思います。また受験によってとにかく文章をたくさん読む習慣ができたこともよかったと思います。塾の勉強がさほど苦痛でなければよい面はあると思います。ただし、与えられた問題を解くという訓練ですからそこは批判的思考力の阻害になる気がします。

 一方親にテストの成績が悪いとボロカスに言われたのは嫌な思い出です。塾の成績が下がって両親がイライラして子供に当たり散らすようなことはないでしょうか?そして、テストの順位や偏差値など「数字が人格」のような世界観を小さいころからしみこませてしまうリスクはあります。そして、友達と遊ぶことによる、協力する、コミュニケーションをとるといった活動にかなり制限がかかることもデメリットでしょう。

4.社会と受験勉強の勝者

受験勉強の目的としては有名な大学に入学したいということがあるかと思います。私も企業勤めのころ若手社員と接していましたが確かに東大、早慶上智などの一流大学の出身者はビジネスマンの出発点として外れは少なかった気がします。たまに東大卒はIQ(知能指数)は高いがEQ(心の知能指数)などは劣る人間が多いと主張する方はいますが、少なくも私は全く感じませんでした。あくまでも仮説ですが若手のころはどちらかというと与えられた課題に対処するという能力が求められていますが、そういった能力に対して受験勉強に強いというのはそのあたり磨かれている気がします。

 ところがいったん管理職になる、独立して自営になると与えられた課題ではなく、自分で課題を見つけて周りを巻き込んで解決していく能力が求められます。こういった能力(ソフトスキル)は受験や一般的な学校の勉強とは違うもので小さいころからの多様な体験が生かされると思います。ボーイスカウト活動などは多様な活動の一つとは言えるでしょう。

 また、受験勉強をやりすぎると前にも述べたように批判的思考力が衰えるような気がします。エリート層でも受験勉強が厳しくない欧米は割りと良くも悪くも意見は多様ですが、受験勉強の厳しい日本や韓国などは妙にマスコミや政府の論調にのせられ画一的になりがちではないでしょうか。今日日韓の関係悪化が言われていますが、日本の画一性もあまり褒められたものではないですが、韓国のエリート層の理不尽な行動の裏にはこういった厳しい受験戦争の弊害による批判的思考の欠如があるように感じてなりません。

 まとめると、中学受験やること自体は悪くないのですが、すべてを犠牲にして長期間やることは弊害が大きいのではないでしょうか?小学校時代多様な体験をしつつ、中学校受験がその中の一つであれば問題はないわけです。

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