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子会社売却は欧米型の冷酷な経営か?

2017.09.27 カテゴリ: M&A企業経営での留意点

GEの新CEOジョンフラナリー氏が就任して、さっそくスイスのABBにインダストリアル・ソリューションズ事業を3000億円程度で売却することを決定した旨の記事が日本経済新聞に載っていました。人によっては子会社を売るというのは通常自社の社員ごと他社に売却するのですから自分のわが子を他人に売ってしまうような欧米型の冷酷な経営に感じるかもしれません。ただ、これについては30年前同じくGEのCEOジャック・ウェルチが登場した際、非中核の子会社はどんどん売却したため、ニュートロンジャック(中性子爆弾のジャック)とよばれた(中性子爆弾が建物等は残して生物だけ殺害するため ) ことからも当時はアメリカでも冷酷な経営というイメージがあったのだと思います。ただし、最近は日本でも日立が非中核事業を売却して選択と集中で復活し少し見直されていますがまだ、非常時の苦渋の選択といった印象は残っています。

ただし、特に大企業の非中核事業にいるやる気のある方にとって必ずしもそうではないようです。特に日本の大企業の場合、子会社で行っている非中核事業だと親会社のどちらかというと左遷されたいわゆる「上がり」ポストの方々が社長や役員になっているケースが多いようです。中には最後に一花とばかりに情熱をもって業務にまい進する方も例外的にいるようですが、たいていは事なかれで任期を全うしようといった方が多いです。その上、本社から来た方々は非中核事業の業界知識も不足していますから方針などもピントが外れた者になりやすいです。私の友人などでこういった子会社に「上がり」でいった方は何人かおります。そのうち私の友人のAさんなどは「最後の一花」と思って骨をうずめるつもりでいった例外の一人ですが、他の役員のやる気のなさと本社の理解の無さにモチベーションを保つのが大変だとこぼしていました。とにかく本社もあまり変わったことはせず、せいぜい大きな赤字を出さぬようやってくれということで経費を削ること以外はこの子会社のビジネスには興味がないようです。

こういった状況の子会社などは正直その事業を活かしてやっていきたいと思えるような親会社の元、ビジネスを展開していった方が幸せなのではないでしょうか?もし、親会社が情けがあるならば、たんなる売却金額だけでなく、どれだけこの非中核子会社のビジネスに対して買収先が興味と情熱をもっているかを探ることではないでしょうか?子会社の売却は人売りではなく、良縁の嫁入り(婿入り)での巣立ちの形になれば良いわけです。

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