しなやかな女性と神童→東大法学部→暴言議員という”定番”
2017.09.05 カテゴリ: ダイバーシティ経営。
「神童→東大法学部→暴言議員という定番」という記事がプレジデントオンラインに載っていました。片山さつきさんが小学校からずっと神童で通して大蔵省(現財務省)に入省してその後衆議院議員となりましたが、今年有名になった豊田真由子さんに勝るとも劣らない驕慢な暴言議員だとかなり叩いています。弱者と向き合うことが全くできない、私なりに解釈すると一般的な知能指数のIQは高いが心の知能指数であるEQ(自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能)が低いということなのでしょう(詳しくは以下の記事を参照)
http://blogos.com/article/244239/
正直言うと私が外資系企業に入って中間管理職だったころ、ここまで極端ではないですが女性の上級管理職にこの手のタイプは多かったと思います。たいてい一流米国大学院卒で英語は堪能ですが、トロイ人間とか英語のできない人間は大嫌いでとにかく攻撃的な方が多かったと思います。本社の外人などには愛嬌をふりまくのですが日本人の目下には非常に怖かったです。私は割と要領よくやっていましたがこの手の方は同性にはさらに厳しく同僚の女性などはボロクソに言われて涙に暮れていたのを慰めていた記憶があります。よくよく考えるとまだこの方々の時代は外資系であっても男性社会で、生き抜くのは大変で、本社の外人に愛嬌ふりまいて日本人男性を蹴落としていかないと出世できない厳しい時代背景があったのではないかと想像します。
一方、2000年代に入ると「デキル女性」はしなやかなタイプが多くなった気がします。一流米国大学院卒で英語は堪能な部分は変わらないのですが、すごくバランス感覚がよく普段は穏やかで優しいですが、必要な場面ではきっちり厳しい意見をはっきりと、しかし柔らかく言います。攻撃されても向きに反撃するのではなくしなやかにかわしてきっちり反撃してきます。とにかくしぶとくて、ビジネス上対立しても「敵ながらあっぱれ」です。そういった意味で「神童→東大法学部→一流大学院MBA・・・」でも片山さつきさんや豊田真由子さんタイプににならない方々がほとんどです。
もしかすると東大→官僚だと偏差値社会から抜けない方々が多いのかもしれません。40代になって片山さつきさんと鳩山邦夫さんが予備校の模試の順位を自慢しあってしまう上記の記事の部分には苦笑してしまいました。そういえば私が学生時代国家公務員一種を受けて官庁訪問などをしていた時、周りは東大生ばかりでしたが私大生の私の名前を知っている人間が多くてびっくりしました。どうやら公務員試験の模試で上位に載っていたので覚えていたようです。私などは内部進学者(エスカレーター式に大学に進むことを選んだ苦労が嫌いな人間)だったので「少ない努力で大きな成果」が大好きです。したがってどちらかというと模試などは悪くても最終的になんとかギリギリ滑り込むのが美しいと思うタイプだったので随分人種がちがうなと思っていたことをふと思いだしました。
要するに官僚や議員というのは極めて特殊な世界なので「神童→東大法学部→暴言・・・」という一般化は神童に気の毒な気はします。多分この世界以外はIQよりもEQの方が大切な気がします。しかし、本来官僚や議員こそ国を経営するのですからもっとEQが大切だと思います。そういった意味でしなやかな女性が官僚や議員といった世界でも生まれてくることを祈っています。実はすべてに閉塞した日本を救うのは既得権益にどっぷりつかったオッサン達ではなくこういった女性たちのしぶといしなやかさのような気がしますから・・・