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AI時代の意外な働き方とは?

2018.05.28 カテゴリ: 働き方・仕事術経営理念

 AI(人工知能)が導入されるとどうなるか、いろいろな意見が雑誌や本などに出ています。意見で多いのは無くなる仕事についての話でしょうか?さて、昨日の日本経済新聞の日曜版に面白い企業の話が載っていました。

 ブルネロクチネリというイタリアのアパレルメーカ―の話です。最高級のカシミアを使ったカラーニットで有名で私は持っていませんが一着くらい購入してみたい素敵な服を作っています。この企業の製造現場では1時間半のランチで社員は和気あいあいとゆっくりと皆でランチをとり、仕事は5時半きっかりに終わり、給与は周りの企業より3割高いそうです。

 ただし、一方で仕事中は職人さんたちを包むものは静寂で、みな黙々と仕事に励みます。偏見かもしれませんがイタリア人の方というのはのべつくまなくおしゃべりしているイメージありますから非常に意外です。これでいて近年の業績は目覚ましく、株価もここ数年上がり続けているそうです。当然卓越したマーケティング戦略などあるのかもしれませんが、やはり現場での非常に品質が高く効率の良い働き方が一因であることは疑いの余地はないと思います。

 ここでのポイントはこのような恵まれた環境が創業者の「社員の尊厳を重んじる」という根本理念により形作られていることがあるかと思います。往々にしてこういった製造現場では社員は部品のように扱われやすいのですが逆なわけです。

 非常にざっくりというと今までの日本の一般的な大企業の働き方は以下のようなものではないでしょうか。昭和での働き方は与えられた一つの目標に向かって皆で手を取り合って進んでいくというものでした。したがって和気あいあいな側面はある一方、出る杭は打たれるといった息苦しい側面があった気がします。

 平成時代になってからは成果主義の時代になり、どちらかというと個人やグループは競争しながらいかに早くゴールに到達するかというものでした。しかし、昭和と違うのはゴールがどこかがわかりにくく、進んでいた方向が間違っていて衰退してしまう企業が多数存在した時代ではないかと思います。一方まだまだ昭和の働き方の企業も少なからず存在しましたが・・・

 さて、新しい年号になってというかAI時代が到来すると働き方はどうなるかです。今までの社員の扱いは多かれ少なかれ昭和でも平成でも「将棋のコマ」や「競走馬」のように扱われていたのではないでしょうか。AI時代が到来すると定型的な仕事を早く行うといったものはロボットが代替できます。複雑な事象も素早くAIが判断してくれます。こういったことでAIに人間は使われるのではないかという声が上がっています。しかし本当にそうでしょうか?

 最終的にAIが判断したとしても最後に決定してその決定事項にて働くのは人ではないでしょうか。人は自分が全く関わらない意思決定の下で働くというのは非常にモチベーションが働きません。AIが判断してそのもとで人間が唯々諾々と働くという社員の尊厳を軽視した体制は人間の本性に反している働き方だと思います。意外に成功する企業というのはAIがいろいろな場面で判断することが多くなるだけに「社員の尊厳を重んじる」ということがキーになってくるのはないでしょうか。

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