日大アメフト部問題に関する違和感
2018.05.21 カテゴリ: 働き方・仕事術。
私事ですが、週末疲れが出たのか微熱が続き頭も働かないのでゴロゴロ寝たり、起きたらぼぉ~とテレビを見たりしていました。結構延々テレビでやっていたなと思うのは日大アメフト部の話題だった気がします。個人的なワイドショーネタとしては私の少年時代のアイドルだった西城秀樹さんの死の方がよほど興味があったのですが・・・。
当然、QBを狙った暴力行為は許されるものではないですし、その後の日大の反応も広報的な観点からは最悪の部類に入るとは思います。ただし、これってそんな繰り返し報道するほど重要な事件なの?というのが大きな違和感です。たしか、少し前まではTOKIOの山口達也さんの暴行問題が連日報道されていましたが、何かマスコミ、特にテレビは何か叩く対象を常に探して、見つけるとみんなでひたすら叩く、見ている方々もそれで留飲を下げるといった構図が見えます。叩く対象は必ず頂点またはそれに近い人物や団体で、それはTOKIOだったり、日大という日本最大の大学だったり、とにかく上にいるものを引きずり落として、叩いて国民みんなで喜ぶという傾向には非常に違和感を感じます。
別にQBに乱暴なタックルをかけた学生の行為を擁護するつもりはないですが、自分がまだまだ未熟であった学生時代同じような立場に置かれたら同じことをしていない自信はありません。体育会という極めて閉鎖的な空間で絶対的な存在である監督に命令、または示唆されただけでもやらざるを得なかったというのは理解はできます。これを企業に例えると数々の不正が社長の命令・または示唆で社員が罪の意識を感じつつも会社のためという歪んだ忠誠心でおこなっているのと構図はたいして変わりません。
そもそも日本の教育機関が上(先生・学校など)への従順さを教育している中、「上」が間違っている場合に自分の信念をもって行動するなどということができない日本人はすごく多い気がします。内部告発した人間が損をするような仕組みがいまだに無くなりません(アメリカのように巨万の富を得たりするのもかなり違和感ありますが)。こういった日本の状況の縮図なような気がして、当事者ばかりを責めるのは違和感を感じるわけです。