昼休みと働き方
2017.11.20 カテゴリ: 人の育て方、企業経営での留意点。
自分がプロジェクトを行っていた際その部署にいた派遣社員の女性の話です。彼女は私がプロジェクトをやっていたある外資系企業に入っていたのですが、日本企業に派遣先を変えました。しかし、彼女がその変更を少し後悔していることとして昼休みのことをあげていました。
昼休み、その会社は12時から1時間と決まっています。しかし正社員も含めて、厳密に決まっているのは12時より前にご飯を食べに行ってはいけないのと、13時には席に戻っていなければいけないことです。したがって仕事の切れめや会議などで12時15分くらいまで仕事をしても13時には戻らねばなりません。コンビニや飲食店もその時間は大混雑なのでかえってストレスのたまるランチタイムになるようです。
確かに日本企業などでお仕事させていただくと、一斉昼休みでそれも12時前後からでエレベーターも大混雑で昼ご飯も並んで食べるような状況でランチタイムでかえって疲れたということはあったかもしれません。考えてみれば随分非効率なことです。当然接客部門や工場などは時間を決めてローテーションで回さなければいけないことは理解できますがホワイトカラーの部門で昼休み時間をかっちり決める合理性はないと思われます。むしろ生産性の妨げになっていないでしょうか?
自分が欧米系多国籍企業で働いていたころを思い出すと、確かに忙しいときはアシスタントに買ってきてもらったサンドウィッチを部屋で食べながら仕事しますが、暇な際は社内や場合によっては社外の友人とゆっくり目にランチしていたこともありました。ランチも早めに出るか遅めに出るかどちらかですのでエレベーター待ちも超人気店を除き行列も無縁でした。結構ランチタイムの休憩は生産性の観点から意外に重要かもしれません。
働き方改革が叫ばれ、残業時間ばかりがクローズアップされています。しかし、根本的にそこにあるのは生産性改革なはずです。例えば一斉昼休みのような社員の自主的な働き方と生産性を妨げるような障害は丹念に取り除く必要があるのではないでしょうか?
補足
人事の方からご指摘があり労基法上、労使協定で除外しない限り一斉昼休みは定められているそうです。多分工場などには合理的なのでしょうが現代には合わない法規制が残っているわけです。ご指摘ありがとうございました。